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EMBA ヘルスケア・医療分科会 第1回 講演のレポート

2019.12.15

2019年12月14日、記念すべき第1回の会合として、EMBA三田会 ヘルスケア・医療分科会を初めて開催いたしました。

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はじめに、AMEDに所属し現在はフランスに駐在中の足立剛也先生からご講演を頂きました。足立先生は、フランスにあるHuman Frontier Science Programにて、国際的な研究評価や支援の枠組み作りを学ばれています。この機関のプログラムを通じて輩出した科学的な研究は、後に数々のノーベル賞を受賞するに至っているとのこと(https://www.mita-hyoron.keio.ac.jp/researchers-eye/201904-2.html)。足立先生が研究を進めてきた皮膚の免疫・アレルギー研究をされ、AMEDにて難病の取組みをされてきた中で感じてきた課題(つまり、研究者を長期的に支援する仕組み)について、Human Frontier Science Programでは、研究キャリアの早い段階で研究者のマインドセットを変え、そのマインドを柔軟かつ長期的に支援することが可能な仕組みがあることを、言及されていたことが印象的でした。

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次に、Springer Nature社から大場郁子さんにご講演を頂きました。大場さんは、日本の科学的な競争力が低下しつつあることをお示しになり(https://www.natureasia.com/ja-jp/info/press-releases/detail/8622)、先端的かつ新しい領域に挑戦する研究者と家族とその人生の支える長期的な仕組みが必要であることをお話しになられました。
そこで、日本では財政的に弱い立場に置きこまれる研究者を支える仕組みとして、ケイロン・イニシャティブという活動をご紹介になられました(https://www.cheiron.jp/about)。研究者のアドバイス機能も備えたNPO法人機関であり、素晴らしい活動を展開されておりました。

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お二人の講演は、未来の医療とそれを支える研究者を如何に生み出すか・支えるかというSocial Impactに関係する問題意識と解決策の一つの像をお示し頂き、EMBAの課程で学んだビジョナリー講座の「理想の未来を如何に創るか」という壮大なテーマとリーダーシップに関係するテーマの講演だったと思います。

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Q&Aセッションでも、どのようにしたら日本の研究者と医療環境を改革できるか、何が必要かなど、とても活発な意見交換がなされました。講演後は足立先生、大場さんを交えて、ヘルスケア・医療分科会のEMBA卒業生と親睦を図る懇親会となりました。

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