EMBA CAFE

2019年8月2日、EMBA Cafe 第12回を開催いたしました。
サスメド（SUSMED）株式会社の創業者および社長の上野太郎さんに、ご講演を頂くと共に、医療のデジタル変革に関連したテーマ（不眠症治療のアプリ、臨床試験の情報・データプラットフォームのブロックチェーン技術応用による改革など）ついて議論しました。EMBAの授業のビジョナリー課程の未来の医療を思い出しながら、深い示唆を得る企画となりました！

まずご講演頂いたことは、SUSMED社のPurpose（存在意義）についてです。デジタル技術を応用し、今の医療の課題を解決し、持続的な医療（Sustainable Medicine）の未来を拓いて行くこと。そして、不眠症治療のアプリの背景にあったきっかけや、深い背景の問題意識・熱い想いを語って頂きました。やはり患者を中心に考えると、不眠症対処のための薬をいくつも処方されている現状や副作用の課題、病院やクリニックなどの医療機関に居る時間よりも、医療機関の外（在宅や個人の生活空間）に居る事が多い中で、どのように適切に患者に治療を施すか・継続させるか、その解決策の一つが治療アプリだったとのこと。

また、不眠症治療アプリの開発を通じて経験した課題から、治験（臨床試験）の新たなデータ・プラットフォームの開発も試みられ、ブロックチェーンの応用を展開されています。
更には、データサイエンティストを支援する仕組みとしてMachine Learningによる解析エンジンを組み込んだSaaSシステムのサービス展開。更には、医薬品の安全性・副作用情報の因果関係を推論する解析アルゴリズムの構築の試みなど、ベンチャー企業ならではの先端的な取り組みと挑戦の強い意志を感じる講演でした。

Q&Aセッションでも、どのようにしたら日本の医療を改革できるか、経営者として何が必要かなど、とても活発な意見交換がなされました。講演後は上野さんを交えて、EMBA卒業生と深い親睦を図る懇親会となりました。