慶應義塾大学大学院経営管理研究科 Executive MBA (EMBA) コース同窓会のホームページです。
2018年8月28日に第6回EMBA CAFEを開催しました。
今回の講演は、キッコーマン株式会社 取締役常務執行役員 国際事業本部長の茂木修氏により、「文化を越えた調味料」というテーマでお話しを拝聴しました。
まず、"醤油の原料は何か?"という問いかけから始まり、日本人が醤油の原料を意外にも知らないことが"Eye Opening"となりました。醤油市場は、30%のシェアがキッコーマンで、20%のシェアの中には1300社にのぼる小さな醤油メーカーがひしめいている事も、明らかとなりました。
アメリカに進出した歴史と苦労も振り返られましたが、アメリカの食文化の壁を越えて、市民の日常の食卓で使われる(馴染んで入り込む)ようになるまでの壮絶な努力と戦略が語って頂きました。1983年(アメリカ進出の25年後)にアメリカでNo.1調味料になった訳ですが、海外でのマーケティング戦略として心に残った茂木氏の経営者としたのお言葉は、①一貫した商品フィロソフィー、②価格ではなく"価値"を売る、③海外進出のタイミングの早さ、でした。
また、調味料(キッコーマン)の未来についても語られました。今後は、EUやアフリカ市場が重要になるとのこと。そして、フードロス(Food Loss)やフードウェスト(Food Waste)に象徴される「食の偏在」についても、今後企業が社会問題の解決を図りつつビジネスを継続して行くための視座を語っていただきました。
EMBA Caféならではのこじんまりとした身近な距離感の下、16名の方にご参加いただき、一流・第一線の経営者である茂木氏との活発な議論ができたことは、とても有意義な時間となりました。講演後は講演者を交えて懇親会を行いました。
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